外観
手稲山から繋がる尾根に沿った「介壁」が外部にも表れる
クライアントの希望であった交通利便性と強固な地盤、豊かな自然環境を兼ね備えた土地を探し続け、この敷地に出会った時から、敷地の魅力を可能な限り活かす建築にしたいと考え設計した住宅です。
家の中央を東西に走る「介壁」は、敷地と建物の関係を取り持つものです。
同時に、空間の質を変化させる境目の役割を担っています。
この壁は手稲山から続く尾根の方向、敷地から見える森の景色の方向に角度を振って建っています。
敷地の地勢と周辺環境から導き出された、この場所特有の意味を帯びています。
この角度が「介壁」のこちら側と向こう側で光の移ろい方や森の見え方を変化させ、多様な場を生み出します。
「ここで寝よう。」
「向こう側が食事をするのに良さそうだ。」
「この辺りで暖をとりながら揺らめく炎を見て、本を読もう。」
その場所に存在する繊細な差異や特徴を丁寧に読み取って暮らす様は、お花見で敷物を広げる場所を選んだり、キャンプでテントを張る場所を探したりする時と似ています。
敷地と建築空間が互いの魅力を引き出しあって存在し、それに気づいた人がそれぞれの豊かさを見つけていく。
その住まい方を見て、地域が持っている魅力に気づく人が増えていく。
その積み重ねが、将来結果的に地域性や文化として現れ、住みたい街がつくられていくのだと思います。
この住宅がその一端となってくれることを願っています。
ライブラリー
本棚は2Fのリビング・ダイニングにつながっている
ホール
「介壁」の先に公園の森が広がる
リビング
光の移ろいが傾斜した天井や壁に表れる
個室
「介壁」のこちら側と向こう側で空間の表情が変わる
外観
施工エリア | 北海道札幌市 |
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カテゴリー | 新築(戸建て) |
家族構成 | 夫婦 |
価格帯 | - |
竣工年 | 2021年 |
社名 | 高橋佑介建築デザイン |
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住所 | 〒050-0072 北海道室蘭市高砂町2丁目15-11 |
TEL | |
施工対応 エリア |
全国 |