壁や柱を極力なくして実現した大空間のLDK。南方向へ大きく開かれた窓からは、庭の緑を楽しめる
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市街地にほど近い高台に、2軒分の敷地を確保して建てた家です。道路と高低差があって、もともとは道路からすぐに高い擁壁がそびえていたため、掘削して駐車スペースを設けるなど土地の造成から携わりました。建物は既存の段差を利用した設計で、中2階を含む4層の3階建てです。
設計のコンセプトは主に3つあります。1つは、景勝に恵まれた土地を活かし、各階から眺望を享受できるつくりとすること。1階はリビングの大開口、2階はバルコニー、3階は屋上と、それぞれの場所から趣豊かな杜の都の風景を望めるようにしました。
2つ目は、家族の時間を楽しむ空間構成です。家族の憩いの場となるLDKは約36帖の広さ。お子さんたちが思い切り走り回ったり、ご親戚やお友だちを呼んでホームパーティーをしたりするなど、中2階の玄関ホールと併せて多目的に使えるスペースを意識しました。
3つ目は、自然エネルギーを積極的に活用すること。地中熱と太陽光発電を取り入れ、光熱費ゼロのスマートハウスを目指しました。このような多面的なアプローチで、私たちが掲げる「住む人の心と暮らしを豊かにする家」をカタチにできたと感じています。
素材を組み合わせたツートーンの外観が目を引く。地中熱採熱のためのボーリングも行っており、土地を含めての大がかりな設計となった
吹き抜けの玄関ホールは、たっぷりとした広さで、お子さんの遊び場としても重宝している
対面キッチンで家族の会話も弾む。「2人とも仕事が忙しいので、家が心と体を休める癒やしの場所になっています」とご夫妻
廊下とスキップフロアでつながるリビングでは、音楽を奏でたり、薪ストーブでピザを焼いたりなどして家族の時間を楽しんでいる
洗面台はツインボウルで、並んで身支度ができる。左の扉は脱衣室、バスルームへと続く
こもり感とつながりのバランスが心地いい2階の書斎。Oさんはリモートワークで利用している
3階に設けた屋上スペース。高台の立地を活かし、外からの視線を気にせずにBBQや花火を堪能できる
夜になると、玄関から外壁に沿って伸びる軒下の通路を照明が明るく照らす
昼間とはまた異なる趣きの夕景外観。温かな家の光が、帰宅する家族を優しく迎える
施工エリア | 宮城県仙台市 |
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カテゴリー | 新築(戸建て) |
家族構成 | ファミリー |
価格帯 | - |
竣工年 | 2020年 |
社名 | (株)松本純一郎設計事務所 |
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住所 | 宮城県仙台市⻘葉区⼭⼿町3-7 |
TEL | |
施工対応 エリア |
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 |