敷地の高低差を活用し、道路レベルに駐車場を設置。駐車場奥の階段を上ると、小さなパティオから各世帯の玄関へとアプローチできる
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共働きの夫婦と子ども2人の4人家族の子世帯と、老夫婦と愛犬が暮らす親世帯が、お互いの生活を尊重しながら、緩やかな関係性を保つことができる完全分離型の二世帯住宅です。空間構成は各々の生活スタイルや嗜好に合わせてまったく異なったものとなっており、それぞれに工夫を凝らしています。
子世帯は、LDKのほかに共有の多目的な場として、中2階の広間やその下の空間を利用した蔵のようなスペースがほしいとの要望を受け、4つのフロアレベルで構成されるダイナミックな空間を提案しました。
一方の親世帯は、さらなる高齢化に向け、少ない移動で快適に暮らせる住まいを希望されたため、ワンフロアで日常生活を送れるシンプルなプランとしました。完全分離型とすることによって、親世帯の住居を将来、他人に貸すことも可能な計画となっており、丁寧につくったスペースを長期間、有意義に活用できるサスティナブルな住宅を目指しました。
設備の面では、少し広めの床下空間を利用して、イニシャル・ランニングコストともにローコストな床下放熱暖房と一部床暖房を採用しています。
家族が集うLDK。それぞれの交わりの中で、充実した気持ちで日々の暮らしを楽しめる居住空間を目指した。立体的でありながら、大きな吹き抜けのおかげで、家族がどこにいても一体感を感じられる
大きな吹き抜け空間に4つの床レベルが複雑に入り組み、多様な陰影や躍動感を生み出している子世帯
床レベルを一段下げた蔵のようなスペース。リビングの窓を開ければ風も通り、居心地の良さは抜群
小学生と幼児、2人のお子さんの格好の遊び場となっている中2階の広間。トップライトからの自然光が心地よい空間だ
2人で立っても余裕がある幅広の造作洗面台。椅子に座って作業できるよう、下部にはあえて収納を設けず
子世帯のテラスは、家族の趣味であるアウトドアの雰囲気が味わえる、アウトドアリビング的なスペースに
親世帯のリビングからダイニング方向を望む。床はブラックウォールナット、壁はドイツの自然塗料と、天然素材に囲まれた空間だ
親世帯の奥さんのワークスペース。上部が吹き抜けとなっており、ハイサイドライトから自然光が降り注ぐ
赤い手すりがアクセントの階段まわりは大きな吹き抜けに。階段を上った先には、外孫が遊びに来たときのための部屋や広いテラス、納戸などがある
多世代がさまざまな形で暮らす周辺環境に合わせ、外観は暗めに彩色したレッドシダーとコンクリートでスタイリッシュに仕上げた
施工エリア | 宮城県仙台市 |
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カテゴリー | 新築(戸建て) |
家族構成 | 二世帯 |
価格帯 | - |
竣工年 | 2019年 |
社名 | (株)松本純一郎設計事務所 |
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住所 | 宮城県仙台市⻘葉区⼭⼿町3-7 |
TEL | |
施工対応 エリア |
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 |