家づくりの考え方は十人十色。こだわりを100%カタチにしたい人もいれば、あえてつくり込まず、後から手を加えていくスタイルを好む人もいます。Oさんの場合は明らかに後者。「ここに飾り棚がほしいとか、収納を足したいとか、実際に暮らしながらつくっていく家が希望でした。それを叶えてくれたのが建舎団居。こういう家のつくり方もあるんだ!と嬉しかったです」。
元々Oさんは木工が趣味でテーブルやチェストも自作するほどの腕前で、屋根付きの木工アトリエも当初からの計画でした。新築時を完成形とせず少しずつ成長を続けるOさん宅は、いわば「足し算」の家。そのため将来の可変性もポイントになっています。例えば吹き抜け上部の梁組みは新たに空間を増設する場合を想定。2階の子ども部屋は間仕切りがなく、クローゼットなどもないので用途を限定しません。「さっそく入居後、小さな収納棚をつくり始めました」。アレンジのプロセスも楽しむのがOさん流です。
もうひとつ、心地よさの重要な要素となっているのがロケーションです。近隣を気にせずのびのび暮らせる場所を探しに探し、辿り着いたのがこの丘陵地の一角でした。最大の魅力は、高台ならではの視界の広がりと自然環境。景観を活かしたプランニングは建舎団居が最も得意とするところで、結果、「鳥の姿に和んだり、空を見て天気の話をしたり、ふと窓の外を見る機会が増えましたね。朝の光も爽やかなので、夜もブラインドを開けています」と大満足の住み心地に。開放的でありながらプライバシーもしっかり確保した、心地よい暮らしが始まっています。
1・2階がつながるオープンな間取り。窓外に見える木工アトリエにはキッチン脇から出入りできる
無垢材、ラワン材、モルタルを組み合わせた空間デザイン。玄関の窓(左手)からも採光たっぷり
開放的な吹き抜けの大空間とリビング階段。間仕切りがないのでどこにいても家族の声が届く
2階ホールからバルコニー方向を見る。2方に大きく開いた窓が光と風景を取り込む
2階の子ども部屋。用途を限定せずフレキシブルに使えるシンプルな空間
寝室から眼下を一望。ブラインドを下ろさなくても視線は気にならない
シンプルな白いキューブ型のフォルム。接道側は程よく閉じてプライバシーに配慮
施工エリア | 宮城県仙台市 |
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カテゴリー | 新築(戸建て) |
家族構成 | ファミリー |
価格帯 | - |
竣工年 | 2018年 |
社名 | (株)建舎団居 STUDIO MADOI |
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住所 | 〒981-0962 宮城県仙台市青葉区水の森3-20-1 |
TEL | |
施工対応 エリア |
宮城県 |