札幌市郊外に建つ木造平屋、延床面積20坪ほどの小さなおうち。
家づくりの魅力はそのままに、建築費をなんとか税込2,000万(税率8%時)で建てることはできないかと辿り着いたのが、すべてを完成させない家づくり。題して「みかんの家」。できることは自分たちでをモットーに、ワークショップなどを通じて家づくりに興味のある方にも積極的にご参加いただき、あとは住みながらにお施主さまご自身で手を加え、ライフスタイルに合わせて成長していく家づくりを目指しました。
アトリエモノゴトはお施主さまの要望を取り入れながら、雨風、地震、寒さを凌げ、後で手を入れやすく、工務店が作りやすいという作りかたの設計にこだわりました。玄関から食堂まで続く広い土間と上がりにある板の間の居間、奥に小さなワークスペースと２室の個室、在来のお風呂という構成で、軸部から床、外壁に至るまでほとんどが道南杉。写真に映る棚や壁の造作は引っ越された後にお施主さまが手を加えました。